ストレス性ぎっくり腰顛末記
ことの起こりは、星見オフに先立つ日曜日、朝起きるとなんだか腰が痛いな、と思いながら、会合があったので出かけた。歩く分には何ともないのだが、なにやら鈍い痛みが腰にはりつく。
腰はだんだん痛くなり、月曜日には歩行困難になっていた。さらに、火曜日の朝はお布団から起きあがることができないほどになってしまった。
腰痛になるようなことは何もしていない。本当に｡まったく思い当たるふしはないと断言できる。原因不明というところが、腰の痛みを一段と増す。
そっと歩く分には大丈夫なので、身体にムチを打って、近所の外科に出かけたら、「本日の午後初診お断り」というつれないおことば。なんとかならないかと受付の看護婦に聞いてみたが、とりつく島がない。このときの絶望はことばでは表せない。
どうせ外科なんかに行っても湿布して、「お大事に」といわれるのがオチだから、帰ろうかと思ったが、あまりの痛さに、タクシーを捕まえて「どこでもいいから近くの外科にやってくれ」と泣きつきました。
そして、その「どこでもいい外科」でレントゲンを撮った結果、案の定、どこも異常なし。
どうやら、腸の動きが悪くなって、腰を圧迫しているのが一因だと。もちろん、腸がおかしくなった原因は分からない。私は夜更かし以外は不摂生をしていないからね。
わからないときの常套手段で、ついた診断が「ストレス性ぎっくり腰」??
結局、痛み止めと整腸剤と湿布薬をもらい、またまたそろりと足を引きずって帰ると、娘どもが「腹減った」とのたまう。私の腰なんぞ子供たちには無関係で、要は食べさせてくれたら親はいらない、ってこと。
またまた、身体にムチを打って食事を作ったら、もう自分は食べる元気なし。仕事も予定も詰まってる。そのままダウン。
次の日、痛み止めが多少効いて、起きあがれるほどになったので、予定通り、京都の実家に「母の看病をしに」行った。母親と娘、どっちが看病の必要な状態かよく区別の付かない状態ではあったが、それでも、私の腰の痛さを思いやりもしない娘どもに食事を迫られるよりは精神的に楽だったかもしれない。
そこへ中学の同級生がやってきて、鍼灸院に連れていってくれた。美人の先生に針治療を受けたが、どうも成果はイマイチ。
でも、でも、次の晩に痛い腰を引きずっていっしょに飲みに行ったら、ウソのように腰の痛みが消えた！
どうしたことか?!腰の痛みはすっかり収まり、元気に歩いたり、はては跳んだりはねたりできるまでになっているではないか！
これは行ける！
私は予定通り、土曜日に星見のためみさと天文台に出かけることにした。が、元気だったのは朝のうちだけ、昼過ぎからまたまた腰が痛み出し、高野山の麓にあるみさと天文台に着いた頃は坂を上り下りするのが大変になっていた。
仕方なく、夕食のしたくも手伝わず、怠けて過ごすことに。
そして、夕食。ＡＫＯが星見に来ると必ず大嵐を呼ぶとのジンクスは本当だった。風は吹き荒れ、雨は横殴り、はては稲妻と雷とフルセットの大荒れ。みんなで、やけ酒を飲んでいるうちに、なぜか腰が軽くなった。 おやおや。。。。
さらに、奇跡が重なり、夜半に突然天の川が出現。腰のすっかり軽くなったＡＫＯはみんなを起こしにバンガローを走り回り、大風に吹かれた雲の間から見え隠れする天の川を楽しんだ。
ＡＫＯは問題も起こすが、ちゃんと解決もするのだ。名トラブルメーカにして名トラブルシュータのＡＫＯの本領発揮。
次の朝は、睡眠不足以外は調子がよく、解散して八王子に帰り着いたときも腰は異常なし。くしゃみをしても響かないまでになっていた。
ふふ、これは治ったな。。。さあ、疲れたので、寝ちゃおう。
というわけで、爆睡することなんと12時間。
朝、仕事の電話で起こされたら、なんと、また痛みがぶり返していた。どうやら、腰の痛みが取れたのは、痛み止め＋アルコールの相乗作用のようだった。
密かに治ったのかと抱いていた期待は淡く消え去った。
その日も痛くて仕事にならず、仕方なく寝て過ごしたが、そうそう仕事をさぼってもいられないので、痛み止めを飲んで、ワインを一杯。少し元気になって、キーボードに向かう。
このままで行くとアル中か。
