原題
A Summer for a Lifetime
Life and Times of George I. Purdy
トーマス・コールドウェル著 Thomas Caldwell
池田晶子訳
単行本 - 206 p (2001/09/29) \1,400+税
ISBN4-87758-255-8 C0098
サイズ(cm): 22
２０世紀を駆け抜けた男
〜ジョージ・Ｉ・パーディ−の生涯〜
『終わりのない夏』はジョージ・Ｉ・パーディーの人生の物語である。１９０７年、コロラドに生まれたジョージは、少年時代より海とその果てにある冒険に魅入られた。長じて海軍に入隊したが、軍縮による人員削減のあおりを受けて夢はついえた。大恐慌のさなか海軍士官学校を出されたジョージは、運命に導かれて金属工業界に身を置き、頭角を現した。第二次大戦の勃発とともにあこがれの海軍、愛する海に戻ることできたが、やがて、日本で終戦を迎え、除隊後ＧＨＱで働くことになる。若い頃に培った金属工業の知識と経験をもって日本の再建と経済復興に貢献した。その後、事業を興し、当時外交関係の途絶えていた日韓貿易再開の陰の立て役者としても活躍、業界で彼の名を知らぬ人がいないほどの成功を収めた。第二の故郷日本でパーディーは多くの政界、実業界の知己を得て富を築くが、それは初期の事業で一大危機を迎えたときに、かつては敵国人であった日本の人々に救われたおかげだった。ジョージ・パーディーの物語はある男の心の旅路であるとともに、その祖国と永住の地、日米両国が敵対から友好へと向かって関係を築いていった物語でもある。彼の人生を誠実、潔白に生き、楽しむさまは、日々の中でつい忘れがちな人生の輝きを取り戻させる一服の清涼剤となろう。
ジョージ＆みどり・パーティ夫妻
「過去を知ることで、現在をよりよく理解したいと考える人には、この本をおすすめします」
マイケル・Ｊ・マンスフィールド（元駐日アメリカ大使）
「パーディーさんはガッツがあり、ユーモアのセンスがあるすばらしい海の仲間です」
石原慎太郎（東京都知事）
「駐日大使として東京で過ごした時代にジョージ・パーディー氏と知り合えたことは幸いでした」
ウォルター・Ｆ・モンデール（元米副大統領、上院議員、駐日アメリカ大使）
「パーディーさんとは、ヨットを通じての、学生のころからの思い出深いおつきあいだった。どこでも、誰とでも心温まるトモダチの絆を彼は編み上げてきた。それはクニを超えた、終わりのないヒトへの参加だったのではなかろうか」
大儀見薫（日本セイルトレーニング協会会長）
「太平洋の架け橋となったパシフィック・セーラー、ジョージ・パーディー氏。その92年の感動の生涯は、今なおわたしの心に鮮やかな印象を刻んでいます」
大賀良平（元海上幕僚長）
